大切な妹から受けた美容整形の相談

「お姉ちゃんとは違う顔になりたいの」という美容整形の相談を受けた私は、それにどう答えていいものかわからず、返す言葉に詰まってしまったことがありました。私には、1人の妹がいるのですが、その妹とはたった数分違いで生まれただけで、つまり私たちは双子の姉妹です。さらに一卵性のため、全く同じ顔と言っても過言ではないほど、そっくりそのままの顔をしています。そんな妹から受けた美容整形の相談は、私の顔とは違う顔になりたいというものでした。私たち姉妹は、全く同じ顔のせいで、昔から人に間違えられることは当たり前で、唯一見分けてくれる人といえば、両親くらいしかいませんでした。

しかし私は、自分にそっくりな妹のことが大好きで、双子であることにあまり嫌だという感情を持ったことはありませんでした。それよりも、自分のことをわかってくれるのは、最終的にはきっと妹だけだろうという安心感も持っていて、美容整形を考えたことはありませんでした。そんな私の気持ちに対して、どうやら妹は違ったようです。妹は私に、美容整形の相談に加えて、昔から持っていたコンプレックスについて打ち明けてくれました。それは、いつも双子の姉である私と比べられているというプレッシャーを感じていたこと、同じ顔の姉には負けたくないという気持ちを持っていて辛かったことと、泣きながらそれを訴えてきたのです。これを聞いた私は、自分がいかにして安易な気持ちで生きてきたのかということを痛感してしまいました。妹は美容整形を受けることによって、私とは全く違う顔に生まれ変わり、私のことを好きになりたいとも言ってくれました。私はこれには嬉しかったものの、大切な妹がメスを入れて顔を変えるという行為に、素直に賛成することはできませんでした。

だからといって、私が美容整形に反対してしまうと、妹の悩みをわかってあげられる人はいなくなってしまいます。そうした考えが頭の中をぐるぐると駆け巡り、私はその場で返事をしてあげることができませんでした。しかし私は、妹には妹の人生を持ってほしいと思い、日を置いてからだったものの、美容整形を勧めてあげました。そして、私自身も美容整形を受けることに決めました。妹と同じように顔にメスを入れることで、その気持ちを共感することができると考えたからです。こうして私たち姉妹は、お互いに違う顔へと生まれ変わりました。もちろんこれを受けてからも、仲が良いことに変わりありません。


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